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第7章 時間を、また戻してみる

「私はただウォーキングしていただけで、なんか目が覚めたらここにいたの。そう言えば、急激に眠気が襲ってきたような……」


「でも、この三人は間違いなく、眠らされてここに来てるってことね」と、のたまんは二人の顔を交互に見て言った。


 ここに連れて来られた三人の共通点。それはF☆MIXのユーザーである。それだけだった。


 とりあえずこの状況を早くなんとかせねばならない。水も食料もない。飢え死にも考えられる。


 なんのためにここに閉じ込められたのか?


 ホルモン王子が立ち上がった。


「なんとか、突破口を見つけましょう。必ずあるはずです」


「お!! さすが男の子!! かっこええわぁ!! よし、ホルモン王女、あなたがリーダー!!」


 ピイコの強引な推しに、ホルモン王子は苦笑いだ。


「いや、僕、女になってますやん!! ま、とりあえず……一姫一太郎一婆ですので、僕が二人を守りますよ」


「聞いた、のたまんちゃん。あなた、婆って呼ばれてるわよ」


「いや、違う! どう見ても、のたまんさんが姫でしょっ!! すいません、言い直します。一姫一太郎一マダムで……」


「よっしゃ、まあ、許したろ」


 ホルモン王子は、一気に力が抜けた。




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