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BOXルーム

第7章 時間を、また戻してみる

 三人は隣の部屋にある、2つの段ボール箱を開けてみた。


 ひとつは何も入っていなかったが、もうひとつの箱に、サッカーボールがひとつ入っていた。


「なぜ、サッカーボール?」


 ホルモン王子はボールを取り出す。


「なんなん? サッカーかフットサルでもやれってこと? 私、こんなん無理やわ」と、ピイコは眉間にシワを寄せ、嫌そうに見る。


 よく見るとボールに何か書いてある。


「なんなんだよこれ。意味わかんない」と、ホルモン王子がボールに書かれている文字を見て言った。


 ボールにはこう書いてあった。



『サドンデスPK戦』



「なによこれ? PK? 私のこと?」と、ピイコが呟いた。


「え? まさか、PとKでピイコさん? ピイコさんと戦うってこと?」


 のたまんはピイコの顔を見た。


「ちょ……ちょっと待ってよぉ……私と二人が? そんなわけないでしょ?」


 ピイコは真面目に意味を受け止めていた。


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