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第2章 F☆MIX

 るかが、壁にもたれているデカイ男と、テーブルに俯せる男を交互に指差す。


 ため息を吐きながら下里が前に出た。


「とりあえず、あの二人を起こしましょう。それからみんなで考えるんです」


 下里がそう言うと、まりんと、るかは、その意見に賛成した。


 るかはニンマリと笑って言った。


「じゃあ、ゲリベンはあのデカイの起こしてね」


「その呼び方ヤメテ下さい!! で、なんで僕が、あんなおっかない方なんすか!?」


「なに言ってんの〜、か弱い女の子にあんなゴリラの相手をさせる気? この人なんて裸に毛布なのよ!! もし、この子になんかあったらあんたどう責任取るの!? あんた男でしょ!! 恥ずかしくないの?」


 るかのマシンガン口撃に、下里はただ頭をすぼめる。 


「すいません……ホット・ペッパー古本屋に売りに行くくらい恥ずかしいです……」と、項垂れる。



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