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BOXルーム

第8章 純化からの挑戦状

「こんな殺風景な部屋の、どこにあるんだよ……見つけようがないじゃん」


 ホルモン王子は口を尖らせた。


 何が面白くて、こんな所に閉じ込められなきゃならないんだ。そんな脱出ゲームしてるほど暇じゃない。


 だが、暇だからF☆MIXのオフ会に、参加しようとしていたのをこの時は、忘れていた。


 受話器はどこに?


 三人の受話器探しが始まる。



 だが……




 ――5分で終了。


 諦めた。


「そんなもん、この部屋の何処にあるって言うんだよ……」


「ホルモン田子、イライラしないの」


「王子の王の字の両端に2本、線を足さない!! ホルモンタコってなんだよ!!」


 イライラしてるのはピイコのオバハン!! てめえのせいだ!! と、ホルモン王子は言いたかったが、それをこらえてグッと飲み込んだ。


 のたまんが部屋全体を見ながら、何かを考えている。


「のたまんさん、一緒に探そうよ……」と、ホルモン王子は声をかける。


 のたまんは今、思ってたことをホルモン王子に話し出した。



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