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第8章 純化からの挑戦状

「そう。受話器を見つけろってヒント。なにもなければ一生見付からないじゃない」


「でもさぁ、そんなことすると思う? 昔、部屋に閉じ込められた男二人が必死に脱出するってホラー映画あったけど、それに近くない?」と、ホルモン王子が言う。


「でも、あの女性の話し方とか、登場の仕方、そんな危険な風に見えないじゃない。きっとなにかヒントがあるはず」


 のたまんは自信ありげにそう話す。


 ヒントってなんだ?


 ただ裸で後ろ向きに出て、「あ・と・で」とか言ってただけじゃないか。


 あの映像の中に、なんの突破口があると言うのだ?


 ピイコとホルモン王子の不安な表情を後目に、のたまんが険しい顔を見せた。


 そして、なにかに気が付いたのか、のたまんは二人に背中を向けた。そして、勢いよくサマーセーターとシャツをめくりあげた。


「えっ!!」


「あらま、大胆」


 二人は目を丸くする。


「ちょっとちょっと、のたまんちゃん……ブ……ブラジャー見えちゃってるわよ……」


 ピイコは慌ててのたまんに近寄って声をかけるが、ホルモン王子は茫然とし、硬直している。



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