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第8章 純化からの挑戦状

「わかった!! お湯で消すってことじゃない?」


 のたまんはポットを片手に取り、ピイコのお腹を指差した。


「ちょ……ちょっと、のたまんちゃん。あんた、かわいい顔して怖いこと言うわねぇ」


「いや……案外そうかもしれない。思いきってぶっかけてみたら?」


 ホルモン王子はニヤニヤしながらそう言った。


「ちょっと!! ほんと、冗談やめてよ……」


 ピイコは手をつきだして後ろに下がりだす。


 のたまんはポットの蓋をはずしてみた。


 中からモアッと真っ白な湯気が……。


「ギャー!! それ絶対熱い、それ絶対熱い、それ絶対熱いーー!!」


「ピイコさん、少しだけの我慢です。ちょっとそのお腹に……」


「いやいやいやいやいやいやーーーっ!! 熱いのいやだーーっ!!」


 二人はポットをもって一歩ずつ近寄る。


 ピイコは逆に一歩ずつ下がる。


 ホルモン王子はポットを両手で持ち、ピイコに向かって「くらえぇーーーっ!!」と、中のお湯をぶちまけた。


「ぎぇぇぇぇーー!!」


 ピイコは間一髪しゃがみこんで難を逃れる。


 お湯は後ろの壁にぶちまけられる形となった。



 すると、白い壁がじわじわと変色しはじめた。



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