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BOXルーム

第8章 純化からの挑戦状

「違うの。私、お腹に書かれた文字を洗いたいの。よかったらお湯溜めておくから、あんたらも入ったら。三人一緒の混浴でぇ〜」


「どこかの秘湯とか、露天風呂なら雰囲気あっていいかも知れませんが、男であっても遠慮しときます」


 ホルモン王子は、本音を隠し通しながら断った。


「ホルモンさん、ピイコさんが入ってる間に、受話器を探しましょ」


 のたまんはなぜか、トゲの立つ口調でそう言った。


「えっ!? あ……はい」





 のたまんとホルモン王子は、受話器のヒントになるものを探した。テーブルの裏、箱、ポットの中、壁……


 くまなく探したが、ヒントらしきものは何もない。


「なんにも見あたらないな……受話器ってあんのか?」


「そうですよね……あのマスクの女性は、受話器を見つけろって言ってヒントさぐったら、お風呂でしたから……あっ!」


 のたまんはなにかを思い付いた。


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