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第8章 純化からの挑戦状

「じゃ、さっさとクリアして、ここからバイバイしようぜ!!」


「でも、見つけ出した答えが正解とは限りません。危険な仕掛けとかもあるかもしれませんし……真の目的はまだ闇のままですから……慌てず慎重にひとつひとつを見ていきましょう」


「ん……確かにそうだなぁ」


 のたまんの推測に納得する。せっかちで、何事にも慎重に……が苦手なホルモン王子には少々胸を突かれる思いだった。


「ねぇ、お湯が溜まったよぉーーっ、何か出た?」


 浴室からピイコの声がした。


「あ、ハーイ!! ありがとうございます!!」


 のたまんは「よしっ」と、両手で小さくガッツポーズを見せた。


「……ホルモンさん、お湯溜まったみたいです。何かしらの変化がないか調べましょう」


 二人は周りを調べはじめた。だが、特に変わった様子は無かった。


「何もないですね……」


 ホルモン王子は部屋の隅々まで、目を凝らして見る。砂漠に落とされた一本の針を探すように……。



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