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第8章 純化からの挑戦状

「こんなの答えなきゃ出られないのかよ……クイズとか苦手なんだよなぁ」


 そう言って、ホルモン王子は受話器を元に戻す。


「難しいね……陸と薬箱になんの共通点があんのよ」


 のたまんも腕組みしながら考える。


 だが、まったく共通するものが見えて来ない。


「仲間外れとかを探すのかなぁ?」


「いや……何か足して言葉にするんじゃないか?」


 そう言うと、ホルモン王子は問題を隈無く眺める。



 煙突 陸 祭
 積み木 薬箱 熊
 汽笛 着ぐるみ ミルク

{これはなんの関係を表すものか? もうひとつ付け足すなら、何を入れるかお答え下さい}



「なんの関係? もうひとつ付け足すって、なにを何処に付け足すんだよ。まったく訳わかんねぇ問題だしやがって……」


 ホルモン王子は背中を丸くして、眉間にシワをよせながら眺める。頭でいろいろと想像するが、結果は頭痛を引き起こすだけだった。


 のたまんが文字を指で指し示しながら「えりまつくくききみ」と、言い出した。


「なんですかそれ?」


「いや、ただ頭文字だけを繋げて言っただけ。意味なかったね」


「いや、考え方は間違ってないんじゃないですか? なんか、そんな方向ですよ……たぶん」


 そう言いながら半分、他力本願だった。



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