テキストサイズ

BOXルーム

第8章 純化からの挑戦状

 ホルモン王子は画面の問題を指差した。


「煙突からスタートするとして、えんとつの『つ』。次が積み木、汽笛、着ぐるみ、ミルク……」


 ひとつひとつ語尾の文字を確認しながら探ってみる。


 のたまんはウンウンと、頷きながら同じように画面を見つめる。


「陸……薬箱!! そっか、左上から逆時計回りでしりとりを繋げてたんだ!!」 


「て、ことは……最後は薬箱!!凄い!ホルモンさん凄いです!!」 


 ホルモン王子は左手でガッツポーズを見せる。のたまんは笑顔で大喜びだ。


 さっそく受話器を手に取り純化に伝える。


『ハーイ、わかったかなぁ?』


 画面に純化が映る。


「ああ……とっても簡単だった」


『ふーん、余裕だね。では答えをどうぞ』


 ホルモン王子は息を大きく吸った。


「全部しりとりで繋がってる。左上からグルリと進んで、最後は薬箱に到達!!なら、もう一つ付け足すなら薬箱から『こんちくしょう』だっ!どうだ!!」


 純化は固まっていた。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ