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第8章 純化からの挑戦状

「じゃあ、のたまんさん、先に入ってきたら? 気持ちよさそうだし」


 ホルモン王子がそう言うと、ピイコは「あら? 二人で仲良く入ってきたらどうなのよぉ〜。う〜ん、私のいらぬ想像がどんどん膨張してくる〜」と、体をくねらせて言った。


「あの……のたまんさん、こんなおばちゃん無視して、どうぞ一人で行って下さい」と、ホルモン王子は先を勧めた。


「あ……はい。じゃあ、入ってきます」


 のたまんはやや躊躇しながらも、浴室に向かった。


「ところで、ピイコさん。いい考えってなんですか?」


「いいこと聞いてくれたわね。まず、あのメニューを使うのよ」


「メニュー?」


 それは、ボールが割れた時に、中から出てきたおしながきだ。


「あんなのどうするんですか?」と、ホルモン王子は頭を捻りながら言った。


「まず、このメニューが使えるのかどうかを確かめる必要があるわ」


 ピイコはそう言って受話器を手に取った。



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