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第8章 純化からの挑戦状

 ホルモン王子は腕組みをしながら、眉間にシワを寄せる。


 まったくピイコの考えが読めない。て、言うか、他の考えも読めない。


 ピイコがホルモン王子の耳元に近寄る。


「いいかい、私達が何か注文するじゃない。すると、誰かが持ってくるかして、部屋の何処かが開くと思うの。ひょっとしたら脱出経路が見つかるかもしれないじゃない」


 ピイコの提案に目を丸くする。


「あ、それいいじゃないですか!! ピイコさん、さすがです!!」


「でも、どうなるかはわからないけどさぁ……やってみる価値あるよね」


 ピイコは自信満々な表情を見せると、さっそくメニューを開いて見る。


「この際、なんでもいいのよ。手掛かりを掴むための注文だからねぇ……焼酎はあるのかしら」


「いや、飲む気満々じゃないですか……」


「絶対に逃げ出してやるわ!! 見てなさいよ……」


「説得力ねぇなぁ……」



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