テキストサイズ

BOXルーム

第2章 F☆MIX

「僕だって無理ですよ!!」と、下里が否定する。


 だが、まりんはそこで立ち上がり、下里に訊ねる。


「だって……私を起こしたのはシーモンさん、あなただよね? その次にるかさんが起きたから……私達が寝てる間の出来事だから……」


「待って下さいよ!! じゃあ、僕が起きる前はどうなんですか! あなた方が、殺った後に寝るか、寝た振りしていたかも知れない!!」


「待ってよ!! あなたが犯人なんて言ってない!!」


「どっちみちアリバイ証明できないじゃないですか!! 体格見て言って下さいよ!! あんなプロレスラーみたいなやつと、どうやり合うの? どうかしてるよ!!」


 二人の言い合いに割って入るように「待った! ストップ! はい、やめてお二人さん。いま、ケンカしても、はじまぁ〜ら、ない!!」と、るかが止める。


 下里とまりんは、るかの仲裁により、一時的に口論中断とされた。


「それより、あれ、本当に死んでいるのかな?」と、るかが言い出した。


 それに、下里が続く。


「だって、女性相手ならあんな男だって心許すでしょ!! その隙に……て、ことも考えられるじゃないですか!!」


 さらに、まりんも……


「それって、完璧に私達に罪押し付けてんじゃないの!! 私、この姿でどうしろと言うのよ!!」


 口論継続。るかの仲裁は意味がなかった。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ