BOXルーム
第2章 F☆MIX
るかは呆れた表情で、ため息を吐く。
人の話を聞かないバカ二人を、相手にしてらんないよとばかりに肩を落とす。
るかは、テーブルにうつぶせになっている男を起こしにかかる。少しはまともかもしれないと、期待をよせていた。
「ちょっと……お兄さん、起きて下さい」と、るかは男の左側に寄って背中をさする。
だが、男はピクリとも動かない。
「お兄さん、お兄さん、ねぇ〜え〜、起きて〜」と、男の耳元で甘えた声を出し、右手人さし指で背骨を這うようになでてみるがまったく反応がない。
「起きんかいコラァーーッ!!」
仏の顔も三度はいかなかった。反動をつけて真横からの前蹴りを、男の肩に浴びせる。
横倒れになったアロハシャツの男は、驚いた表情で両手を後ろに床につき、右膝を立てて半身を起こす。
「えっ!? なに!? なに!?」と、男は辺りをキョロキョロと見回す。
るかは男に近付き、しゃがんで胸ぐらを掴んだ。
「起きろ言うたら素直に起きんかい!! 奥歯使いもんにならんようにしたろかワレ!!」
怒り出すと喋りに近畿圏が発生するようだ。
「す……すいません……」
男は、るかの鬼気迫る表情に生唾を飲みながら謝るしかなかった。
人の話を聞かないバカ二人を、相手にしてらんないよとばかりに肩を落とす。
るかは、テーブルにうつぶせになっている男を起こしにかかる。少しはまともかもしれないと、期待をよせていた。
「ちょっと……お兄さん、起きて下さい」と、るかは男の左側に寄って背中をさする。
だが、男はピクリとも動かない。
「お兄さん、お兄さん、ねぇ〜え〜、起きて〜」と、男の耳元で甘えた声を出し、右手人さし指で背骨を這うようになでてみるがまったく反応がない。
「起きんかいコラァーーッ!!」
仏の顔も三度はいかなかった。反動をつけて真横からの前蹴りを、男の肩に浴びせる。
横倒れになったアロハシャツの男は、驚いた表情で両手を後ろに床につき、右膝を立てて半身を起こす。
「えっ!? なに!? なに!?」と、男は辺りをキョロキョロと見回す。
るかは男に近付き、しゃがんで胸ぐらを掴んだ。
「起きろ言うたら素直に起きんかい!! 奥歯使いもんにならんようにしたろかワレ!!」
怒り出すと喋りに近畿圏が発生するようだ。
「す……すいません……」
男は、るかの鬼気迫る表情に生唾を飲みながら謝るしかなかった。