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第8章 純化からの挑戦状

 純化は固まっていた。完全正解が短時間で出たのがショックだったのか?


「どうしたの? なんか、言ってみなさいよ」


 ピイコがあおる。


 純化はフリップを出した。


『あの、正解なんだけど、ひとつ多いわ。16ってなんなの?』


「えっ!?」


 ホルモン王子は聞き返す。


「いや……16は……ライオンで答えを出したんだ。ライオンて獅子って言うだろ。だから、しし16、4×4=16ってことじゃないの?」


 ホルモン王子の解答で、画面に映る純化は体全体で驚きを表現していた。


『そ……それは問題には入れてないわよ……なんで無理矢理問題を導いて答えを出しちゃうのさ……』


「えっ? て、ことはライオンは無関係だったんだ」


『こっちの用意した答えは8、25、18の3つよ!!それが正解。ひとつ増やすのは正解とは認めない。この問題はアウト!! アウトアウトアウトアウトアウトぉーーーっ!!』


 純化は親指を立て、絶叫した。マスクとサングラスの奥にはかなり悔し顔で崩れていることだろう。



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