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第8章 純化からの挑戦状

 ホルモン王子はややたじろいだが、ゴクンと唾を飲み込むと、ピイコの目を睨み返した。


「ああ、じゃあこうしよう。あんたと俺と別々にやりゃあいい。食ってろここで。俺は俺で抜けてやる。後から来るんじゃねえぞ」


 そう言い捨てると隣の部屋に向かった。


 ピイコはため息を吐いて再び座ると、またポテトを口に運ぶ。


「まったくかわいげのないやつ……のたまんちゃんはどっちに付くの?」


 ピイコはチラッとのたまんを見る。


「え……わ、私は……」


 のたまんはなんとも言えずに口ごもる。二人につきたい。三人で進みたいというのが本音だった。


 だが、ピイコは言った。


「のたまんちゃん、ホルモン王子に付いてやんな。あの性格じゃ、一人じゃ無理だよ。私は私でやるから」


「でも……ピイコさん……」


「私はマイペースだからさ。しゃかりきにはなかなか出来なくて……いいよ。てか、あいつに付いてやって」




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