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第8章 純化からの挑戦状

 涙は拭ったが、鼻水までは拭えなかったホルモン王子は、ややうろたえた感じでそう言った。


「私は……どっちにも付かない。でも、二人には付きたい」と、のたまんは言った。


「どういうことさ?」


「三人で協力しあっていきたいんです。元々他人同士で……初めて会った三人で、上手くはいかないと思います。でも、初めて話してから……何も無い部屋からお風呂まで出しちゃって……そこまで出来たら絶対に出られると思います。今、こうしてバラバラになっちゃう事が不安で怖いんですだから……だから……」


 のたまんの目から涙が溢れ出す。仲間割れは止めてほしいと言う心からの気持ちが言葉と涙に変わってホルモン王子に訴えかけた。


 ホルモン王子は顔を背け、チェッと舌打ちをしたあと、口を尖らせて言った。ここに来て、何度尖らせていることやら……。


「でも、あのおばさん、何もしねえじゃん。それがムカついたからさぁ」



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