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第8章 純化からの挑戦状

「ホルモンさんがお風呂に入ってた時に、純化に早く問題を出せって伝えてました。ピイコさんも不安なんです。怖いんです。私とピイコさんの支えになるのは……ホルモンさんだけなんです」


 ホルモン王子は、俺一人に寄り掛かるなよ……そう、言いたいのをグッと我慢した。


 お互いがカバーをしあい助け合わなきゃならない。分かってはいるが、ピイコの勝手気ままな行動が我慢出来なかった。


 だが、さっきの自分は自分らしくないとも思えた。


 本当に怒鳴らなければいけない相手を間違えている。


 自分のしたことは、完璧に思えた。自分の出した答えをいとも簡単に却下され、それに苛立ちを覚えて身近な人間に八つ当たりしたにすぎない。


 ホルモン王子は目をギュッと閉じて考え、自分の大人気ない行動を悔やむ。


「……なんか、ムシャクシャしてさぁ……まだまだ大人に成りきれてない自分を見たような気がする」




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