BOXルーム
第2章 F☆MIX
るかは俯き加減に右手を左肘にあて、左人差し指を軽く曲げ口元に触れると、何かを思い出したのかハッと瞳を丸くした。
「あ……そういえば、私もコーヒー貰ってた。私、本当はコーヒー飲めないんだけど、プリン食べた後に、サービスですからとテーブルに置かれて、無料だしと思って一口だけ飲んだら……」
「眠ってしまった!!」と、下里が言うと、るかはその足に再び爪先蹴りを浴びせた。
何か問題があったのか?
まりんがゆっくりと毛布を巻き付けたまま立ち上がると「じゃあ、私以外はみんなコーヒー飲んでるんだ」と、言い出した。
「え? まりんさんはたしかエステで……」と、下里が言うと、まりんは軽く頷いて「私はエステで、寝てしまってるはずなの。コーヒーなんて飲んでない」と、言った。
るか、下里、桃太郎の三人は、共通して駅前にあるカフェの無料配布のコーヒーを飲んでることになる。
おそらく睡眠薬かなにかが、コーヒーの中に投与されていたのだろう。そして眠っている間にここに運びこまれた。
「ねぇ、まりんちゃんは、エステが気持ちよくなって眠ってしまったんじゃないの?」と、るかが言う。
まりんは右手人差し指を軽く顎に当て、少し考えながら「たしか、私はアロマテラピーの香りで癒されて落ち着いて……」と、言ってからハッと何かに気が付いた。
「あ……そういえば、私もコーヒー貰ってた。私、本当はコーヒー飲めないんだけど、プリン食べた後に、サービスですからとテーブルに置かれて、無料だしと思って一口だけ飲んだら……」
「眠ってしまった!!」と、下里が言うと、るかはその足に再び爪先蹴りを浴びせた。
何か問題があったのか?
まりんがゆっくりと毛布を巻き付けたまま立ち上がると「じゃあ、私以外はみんなコーヒー飲んでるんだ」と、言い出した。
「え? まりんさんはたしかエステで……」と、下里が言うと、まりんは軽く頷いて「私はエステで、寝てしまってるはずなの。コーヒーなんて飲んでない」と、言った。
るか、下里、桃太郎の三人は、共通して駅前にあるカフェの無料配布のコーヒーを飲んでることになる。
おそらく睡眠薬かなにかが、コーヒーの中に投与されていたのだろう。そして眠っている間にここに運びこまれた。
「ねぇ、まりんちゃんは、エステが気持ちよくなって眠ってしまったんじゃないの?」と、るかが言う。
まりんは右手人差し指を軽く顎に当て、少し考えながら「たしか、私はアロマテラピーの香りで癒されて落ち着いて……」と、言ってからハッと何かに気が付いた。