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第10章 いざ脱出

「おっと、純化さんよぅ。答えは合ってるのかどうかは教えてくれよ。理由はちゃんと説明すっからよ」


『……わかった。答えはそれで合ってる。でも、理由も合わなければ完全ではないの』


 ホルモン王子はよっしゃと言わんばかりに、小さくガッツポーズを見せた。その表情はすでに勝ち誇っていた。


「わかった。じゃあ、理由を全部説明しよう。いいか、説明が終わるまで止めるんじゃねえぞ!!」


『わかった。条件は飲みましょ』


「じゃ、よく聞いてくれ」


 ホルモン王子は再び大きく息を吸った。


「まず、ヒントとなった風呂場を俺なりに説明する。壁にはお湯が出るライオンの像が5つあった。そこから3つ落ちて、その壁には、目から出るタイプと口から出るタイプが残ったんだ」


『そうね、そうなるはず』


「だが、そこをヒントと見れば間違いだった。あまりに狭く見すぎていた。風呂場全体がヒントだったんだ」



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