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BOXルーム

第10章 いざ脱出

「なんだよ……どうやって出るんだ?」


 壁のあらゆる所を叩いたり押したり、上げたりしてみたが、びくともしない。


「えぇ〜! あの男どこから入って来たんだ?」


 すると、のたまんがあるものを見付けた。


「あの……ここに何かスイッチがありますよ」


 それだ!!


 ホルモン王子もピイコもそれに目がいった。


 壁にオープン、クローズと平仮名で書かれていた。


「ビンゴだよ!! のたまんさん、それ押してみよう!! ヤッホー!!」と、ホルモン王子はスイッチを見ただけで血気盛んになった。


「分かりました!! じゃ、押します!!」


 のたまんは迷わずスイッチを押した。




 電気が消えた。




「あれ? 消えちゃった」と、のたまんは上を見上げる。


「電気のスイッチだけ?どこが『おーぷん』なんだよ……」と、ホルモン王子は周りを見渡した。


「ありゃ?」



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