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BOXルーム

第10章 いざ脱出

 ホルモン王子が何かに気が付いた。


 電気が消えたと同時にら階段の下から5〜6段目辺りまでがパックリと口を開けていた。

「なにこれ? 通路になってる」


 奥には鉄の壁が続く。どうやらここから抜けられるようだ。

「あ、なるほどねぇ、電気と開閉のスイッチと一緒なんだ」と、言って今度はピイコがスイッチを押した。電気が点くと同時に床から階段が迫り上がり、元の階段に戻った。


「すごい!SFだ!!」


 ホルモン王子のテンションが上がる。


「こんなの遊園地にもあるわよ!! さ、行きましょ!!」


 ピイコは再びスイッチを押し、出入口を開けた。


 三人はその中を進む。少し頭を下げて屈まなければならないが、3メートルほど進むと、小さな扉が現れた。


「これを開ければいいんだな」と、ホルモン王子は扉を押し開けた。


 スっと視界が広くなった。


 そこを抜けると、広い空間に出た。



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