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第2章 F☆MIX

「まりんさん、裸じゃ何も出来ないでしょ。このシャツとパンツでよかったら……」と、先ほどまで着ていたアロハシャツと白のパンツを差し出した。


「オフ会終わったら、プールに行こうと思って、下に海パンを履いてたんですよ」と、海パンの生地を右手で摘まむ。


 まりんは助かったとばかりに衣類を受け取ると、後ろを向いて毛布の中で身に付けた。サイズは大きいが、ベルトを目一杯締め、裾を2回ほど折り曲げた。


「ごめんなさい、助かります」


 まりんは何度も手を合わせて頭を下げた。


 桃太郎はニッコリ笑って軽く頷く。そして、男が放置されている部屋に入る。


 状況を丁寧に確認し、腕組みをしながら考える。


 そして、桃太郎は三人の前に立った。


「あの……提案なんだけど、隣の座椅子の部屋を女性二人に調べていただいて、我々男性はここを調べるってのはどうですか? 本来なら警察である私が調べなきゃいけないのですが、ここは、手分けしてやりましょう」


 桃太郎がそう言うと、るかが少し考えてから言った。



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