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第2章 F☆MIX

「私達が勝手に調べていいんでしょうか?」


 るかは低姿勢で聞く。さっきまでの威勢はどこにいったのやら……。


「刑事と言っても、私一人じゃ何もできませんからねぇ。まず、脱出経路をなんとか見つけるべきです。入ったってことは、必ず出入口があるはずですから」


 そう言うと、さっそく二部屋に分かれて捜査することになった。


 下里は桃太郎と死体の確認をした。


 桃太郎はしゃがみこみ、男の胸に耳をあて、心臓音を確かめる。



 ――――〜―



「心臓の音はしないが、へんな波が聞こえたような……」


「なんすかそれ!?」


 桃太郎は念のため手首の脈も確かめる。男の太い右手を取り、親指の付け根辺りに自分の右手親指をあてる。


 ………………∧……


「なんか今、チクッときたぞ!?」


「だからそれ、なんなんすか!?」


「死んでいるのは判るが、体内に何か飼ってるんじゃないかな?」


「その判断は刑事さんに任せます」


「僕はあまりそんな現場にまだ遭遇したことないんだよ。それに鑑識じゃないからなぁ……医者がいればいいんだけど……」



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