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第2章 F☆MIX

 桃太郎が腕組みをして考えていると、隣の部屋から、るかが顔を出す。


「あのぉ〜、一応私は看護師してんだけど……」


「な、なにっ!? それ、本当ですか?」


「本当です……」


「じゃ、話は早い、下里さん……あっち」


 下里と交代。るかが桃太郎と見識することに。


 壁の染みからして、背中から出血してることがわかる。


 るかは男のシャツを捲り、背中を確認する。


 背中から腰にかけての所に皮膚が破けてボールペンくらいの太さの穴が開いていた。


「ここに穴があります……て、ことは釘状のようなもので刺されてるんじゃないでしょうか?」


「なるほど……でも、シャツが破けてないところを見ると、わざわざ捲り上げた状態で刺してるんだな」


 るかが傷を手で押して確認する。僅かだが、腫れが確認でき、キュッと押すと傷口からドロッと茶色い液体が流れ出た。



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