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第13章 るかと桃太郎

「もう……桃太郎、そこまで警察の仕事持ち込まない!」と、るかはそう言って頭を平手で叩いた。それも、下里の頭を。


「痛いっすよ……なんで叩くんすか!?」


「だって、刑事の頭叩いたら公務執行妨害になっちゃう」


「だからって、なんで僕なんすか?」


「叩ける頭、あんたしかいないじゃない。その坊主頭叩きやすいの!!」


 そう言って、また下里の頭を叩く。


 すると、静かに低い声で桃太郎がボソッと言った。


「無抵抗な男性の頭を平手で……暴行」


「あ、ごめん!! 違う違う、これはツッコミだから、ツッコミ」


 るかはそう言って、スクーターから降りた。



 三人はそうやって、チョケ合いながら時間を潰していたが、それからしばらく途方に暮れていた。


 階段に座り込み、三人は様子を見ていた。


「ねぇ、いつまでこうしてるのよ……」と、るかが言う。


「変に動くと危険です。どんな仕掛けがあるかわかりませんから……」



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