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第13章 るかと桃太郎

 だが、るかは、今この二人に意見されることが気に入らなかった。


「じゃ、いつまでこうしてればいいのさ!! 誰か来るとも限らないじゃない!! 誰も来なかったら、ずっとここにいるの? いつまでたっても帰れないじゃない。大事な大好きらぶりぃ〜達にも会えないじゃない!!」


 るかは二人の前で、立ち上がって言った。



「あの……なんです? その、大好きらぶりぃ〜って?」と、下里が聞いた。


「家族のことよ!! 特に息子達。離婚して、今、一番大切な宝なの!! あんた、マイFのくせに、私の友人限定日記読んでないの?」


「いや……僕、その限定の中に入れてもらえてないし……」


「もういい!! 私一人で探すから!!」


 るかは、このまま大人しく待っている事が出来ず、一人でスタスタと歩いて行った。


 桃太郎の作戦も理解は出来たが、一刻も早く家族に会いたいという気持ちがふつふつと沸き、いてもたってもいられなかったのだ。


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