BOXルーム
第13章 るかと桃太郎
下里はこの現状を自分の中で整理をしてみたが、混乱するばかりで、まるでまとまらない。だが、自分の中で、ハッキリしたことはぶつけたかった。
「あんた……本当はただの臆病者じゃないの? 自分を良く見せたいから……かっこつけて刑事だって嘘言って……嘘が付けるのは部屋だけで、実際部屋を下りてきたら急に怖くなったってこと?」
桃太郎はコクりと頷いた。
「そんなんじゃ……誰も振り向きませんよ!! 何やってんすか!!」
「嘘がばれるのが怖い」
「自分がまいた種でしょ!! なんとかしなきゃ」
下里は自分が言えるだけのことを精一杯言った。口下手で気が弱く、普段言いたい事が何も言えない彼が、男性に対して言ったのだ。
「下里くん……俺さぁ、彼女が欲しくてエフミに参加登録したんだ……嘘つきで、自分を騙して頼もしい様に見せて生きてきたんだ。まさか、ここでそんな自分の汚点が出るなんて思わなかったんだ」
「あんた……本当はただの臆病者じゃないの? 自分を良く見せたいから……かっこつけて刑事だって嘘言って……嘘が付けるのは部屋だけで、実際部屋を下りてきたら急に怖くなったってこと?」
桃太郎はコクりと頷いた。
「そんなんじゃ……誰も振り向きませんよ!! 何やってんすか!!」
「嘘がばれるのが怖い」
「自分がまいた種でしょ!! なんとかしなきゃ」
下里は自分が言えるだけのことを精一杯言った。口下手で気が弱く、普段言いたい事が何も言えない彼が、男性に対して言ったのだ。
「下里くん……俺さぁ、彼女が欲しくてエフミに参加登録したんだ……嘘つきで、自分を騙して頼もしい様に見せて生きてきたんだ。まさか、ここでそんな自分の汚点が出るなんて思わなかったんだ」