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第14章 シェルター2

「もう最悪だ……」


 るかは壁に手を付きながらヨタヨタと歩く。また何が出て来るかもわからない恐怖と戦いながら、一歩ずつ進む。


 やがて壁に書かれた黄色い字を見つけた。



『←シェルター2』



 るかは、その文字と矢印の示す方向に歩いて行く。


 しばらく歩いて行くと、やがて大きな階段が目の前に現れた。


「……なに? さっきの部屋?」


 同じ造りのせいか、さっきの所に戻ったと思い込んでいた。


「この上にはまだ二人はいるのかなぁ?」


 こんな不気味な所をさ迷うより、部屋にいて様子を見た方がいい。


 るかは階段をかけ上がり、天井の蓋を押し上げた。


『パカン』と、音を上げ、蓋が開く。


 頭を出すと、さっきと同じ部屋。


「あっ!!」 


 思わず声を上げた。


 その部屋の端の壁に人がうつ伏せに倒れていた。


「あ……そうだった……ここ、人が死んでたんだ……まだあのままなのね……」


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