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第14章 シェルター2

 出ようかどうか迷った。


 そこに桃太郎と下里がいる様子は無いし、遺体はそのまま。


 さっきはみんなと一緒、特に一人は刑事(偽)だったから遺体がそこにあってもまだ気分的に安心だったが、自分一人になると気持ち悪いし恐ろしい。


 出よう……


 頭を下げようとしたが、ふと、ある違和感を感じた。


「ん?」


 もう一度、その遺体らしき物をよく確かめる。


 部屋の真ん中に横たわっているが、体はそんなに大きくなく、足首まである淡いブルーのスカートを穿いている。


 上はベージュのブラウスの様だ。


「……女の人?」


 るかは思いきって入りこんだ。


 部屋の造りは自分がいた場所と変わりはなく、電気も点いている。


「ここはまた別の場所かなぁ?」


 周りを確かめる。ここも二部屋で壁と扉で仕切られ、隣の部屋には洋服ダンスとテーブルだけが置いてある。


 るかは倒れている人物に近寄った。



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