テキストサイズ

BOXルーム

第14章 シェルター2

「私、どうなるのよ……」


 部屋の明かりが階段を照らす。さっきの女性はどうなったのかが気になる。


「まさか、すごくいやらしいことされたり……あ!? まさか、ホラー映画みたいに体を分解されたり……嫌だぁ〜〜正直真面目に怖いよぉ〜〜」


 純華はもう一度部屋に戻ろうとした。



「あ、人がいる!!」



 突如、下から聞こえる男性の声。


『ドキーーッ!!』と、心臓が止まるような衝撃と恐怖感が、純華の全身を包み込む。


 息を飲み、恐る恐る階段の下を見下ろした。


 三人の男性がこちらを見ている。


『見つかったぁ……どうしよう、犯されるのかも……』


 心の中でよからぬ想像が膨らむ。


 すると、一人の男が走るように階段をかけ上る。


「え!? いや……来ないでよ……」


 純華の体が硬直した。


『まさか、捕まっちゃう?』


 そう思った時だった。


「なんだ、純華じゃねぇか。なにしてんのよ?」



ストーリーメニュー

TOPTOPへ