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BOXルーム

第15章 真相

 テレビ画面が一旦真っ暗になる。全員が息を飲んで画面に釘付けとなる。


 しばらくすると、画面に何かが映った。



 斜め上から撮られた映像だ。


 真っ白な部屋に広海が壁の通路から、るかを背負って入ってきた。


 床にるかを寝かすと、広海はるかの匂いを嗅いでいる。何を思ったのか、ムラムラと来たのか、広海が、るかのお尻を撫で回している。


 るかは起き出して、広海のお腹目掛けてドロップキック(ジャンプして両足で蹴り上げる)をお見舞いする。


 よろけた広海は、壁にぶつかり頭をぶつけたかして動かなくなった。


 るかも落方が悪かったのか、そのまま倒れ込んでいた。




「どう? あなたが蹴らなかったら広海は頭をぶつけて死んでないの!!」


 ルキアは画面を指差しながら、るかを睨み付けた。


「そんな! 覚えてないよ!! それに、故意じゃない!!」と、るかは頭を横に振りやってないと主張する。



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