BOXルーム
第16章 ルキア
「強烈な睡眠ガスだったよ……残り香だけで眠くなったから……」と、松が言う。
「つまり……その場で眠っていた我々を、顔写真だけを頼りに判別して、ここに運びこんだって訳か?」
桃太郎がそう言うと、ルキアは目を閉じて頷いた。
「はい。本来なら、普通にお呼び致しまして、目隠しで入っていただいたのち、それぞれグループ分けをして、我が瑠樹亜グループが力を入れて造った、オリジナルBOXルームを楽しんでいただこうってプログラムだったんです」
「じゃあ、あの部屋は、オフ会の中の企画のひとつだったって、こと?」と、るかが言う。
「その通りです。だからこうして楽しく……」
「楽しくなんかねぇよ!!」
ルキアが言いかけたところに、ホルモン王子が血相を変えて割り込んだ。
「ルキアとやら、だったら、一言『このようなアトラクションを楽しんで下さい』くらいな事言えねえのかよ!! どんだけ不安と恐怖を喰らったと思ってんだよ!! 変な女使ってつまらんクイズ出させて、どれだけ必死だったか!」
「つまり……その場で眠っていた我々を、顔写真だけを頼りに判別して、ここに運びこんだって訳か?」
桃太郎がそう言うと、ルキアは目を閉じて頷いた。
「はい。本来なら、普通にお呼び致しまして、目隠しで入っていただいたのち、それぞれグループ分けをして、我が瑠樹亜グループが力を入れて造った、オリジナルBOXルームを楽しんでいただこうってプログラムだったんです」
「じゃあ、あの部屋は、オフ会の中の企画のひとつだったって、こと?」と、るかが言う。
「その通りです。だからこうして楽しく……」
「楽しくなんかねぇよ!!」
ルキアが言いかけたところに、ホルモン王子が血相を変えて割り込んだ。
「ルキアとやら、だったら、一言『このようなアトラクションを楽しんで下さい』くらいな事言えねえのかよ!! どんだけ不安と恐怖を喰らったと思ってんだよ!! 変な女使ってつまらんクイズ出させて、どれだけ必死だったか!」