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BOXルーム

第16章 ルキア

 ホルモン王子は怒鳴る様に言った。


「この一帯は瑠樹亜グループの所有地なんです。それをつなげる連絡通路と、放送局が地下にあると言うだけです」


「てか、あんた……どんだけの事業やってんだ?」と、桃太郎が言った。


「お教えいたします。ラジオとテレビのA・H・O放送局がうちのグループです。エステサロンに飲食店が数点。ちなみに、F☆MIXのスポンサーは瑠樹亜グループなんです」


「て、ことはテレビのBOXルームも……」


「はい、うちの番組です。今回の件、本当に手荒な形でご招待してしまいました。心よりお詫びを申し上げます」と、ルキアは深々と頭を下げた。


 すると、松がルキアの前に立つ。


「ここにいるみんなは、訳わかんない事で、あんたのわがままに付き合わされたんだ。そのおかげで人が一人死んでる。くだらない装置のスタジオに入れるより、なぜみんな集まったあの控え室に待機させなかったんだ!? あんな部屋で脱出ゲームなんざ、誰だって怒りたくもなる」



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