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第16章 ルキア

 そして、純華の肩をポンと叩く。


「よし、純華、手伝え!!」


「えっ!? なに?」


「いいから来い!!」


 松と純華は店の奥に行った。


「え? 松さん、どこに行くの?」と、まりんが声をかけるが、なんの返答もなく、松は行ってしまった。


 ルキアは目で二人の姿を追うと、参加者の方に目を移す。


「皆様にはご迷惑をおかけしました。なんか、自分のやりたかったことが何一つまともに出来ず、皆様に不快な思いをさせてしまいました。申し訳ありませんでした!!」


 そう言うと、ルキアは全員の前で土下座した。


「お……お嬢様!! お辞め下さい」と、ケンちゃんが止めに入る。


 その時……。


「あんた……昔からそうだよね。謝ったら何でも済むと思ってる。反省してないでしょ?」


 ルキアは『誰?』と、いった表情で顔を上げた。


 ルキアの目の前にまりんが立っていた。


「謝るなら本気で謝りなよ。悪いと心から感じなさいよ。弱虫、宮田亜紀流(みやたあきる)さん」



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