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第16章 ルキア

「ーー!!」


 ルキアは、まりんの顔を睨み付けた。


「こら、亜紀流……親のすねかじって成金きどりかよ。金出したらなんでも終わりかよ。バカにすんなよ……」


 まりんの豹変ぶりにみんなが凍りついた。


「おい、言えよ。白状しろよ。お前の目的はもう一個あんだろ!!」


 まりんは腕組みをし、上からルキアを見下ろす。


 ルキアは俯き、小刻みに震えだした。


「……ないわ」


「よく言うよ。ハッキリ言いな!! 私に復讐すんだろ!!」


 周りはどよめいた。ピイコは私は関係ないと、一人で料理を頬張っていた。


 ルキアの表情が徐々に怒りの表情に変わってきた。顔を上げ、仁王立ちになると、まりんの顔をしっかりと見据える。


 まりんも『なによ』と、言わんばかりの顔で目を合わせる。


 しばらく二人の睨み合いが続くと、ルキアが先に口を開く。



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