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BOXルーム

第17章 オフ会

「この……この箱部屋から果たしてで脱出……」


 真綾は声が震え、セリフも切れてしまった。


 松が慌てて台本を持って、かけ出てくる。


「ボロボロじゃねえか!! あんだけ練習したのに!!」


「だって、緊張しますよぉ……足がガクガク震えて……芝居なんてしたことないですもん」


「真綾さんは慣れてないですもんねぇ、そりゃ緊張しますよ」と、ももっちが言った。


 どうやら、ももっちはこのサプライズの寸劇に、ゲストとして呼ばれていたようだった。


 電気が元の明るさに戻った。


「しょうがない……いきなりクライマックスいくぞ!! 純華、ピストルを……て、ここにあったピストル無いやんけ!!」


 それはさっきルキアが持っていた。


「なんだよ、出て2分でNGってそんな芝居あるかよ!! せっかく書いた台本を……」


「えぇ!! て、ことはあたしの役目終わり!? そんなぁ〜〜」


 松とももっちは肩を落とす。



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