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第5章 時間を戻してからの、話

 ももっちは寝ている女性を起こすことにした。


「ねぇ、起きて下さい。お願いします」


 その女性の肩に手をあて、軽く揺さぶる。


「ん……」と、微かな反応を示す。


「あ、起きて下さい!」と、ももっちは尚も声をかけ続ける


 ハッとした表情で、女性は起き上がる。


「えっ!? えっ!?」


 周りの光景に、気が動転しているようだ。


「あっ……よかったぁ……気が付いてくれてぇー」


 ももっちは目を潤ませ、女性の手を握り締める。


「あなた……どちら様? ここ……どこですか?」


 女性は驚いてはいるものの、少し警戒気味に、寝とぼけた表情で、ももっちに問う。


「私もここがどこなのかわからなくて……気が付いたらここにいて、あなたが横に寝てたので……よかったぁ〜、一人で心細いもん」


「え!? そうなんですか? でも、ここはなんなんでしょう? 私達どうなったんですか?」


「まったく判らないんです。さっきから、なんでここにいるんだろ……」


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