BOXルーム
第5章 時間を戻してからの、話
「ひょっとしたら、私達、殺されるのかも?」
そんな不安と恐怖が、ももっちを襲う。
さすがに、先程の状況を目の当たりにした真綾も動揺を隠せない。
「人……担がれてましたよね……」と、声を震わせて言う。
「ねえ、ほら見たでしょ!? 私達、どうなるんでしょ?」
ももっちの瞳に、徐々に涙が浮かぶ。
「もう……脱出しましょう。ここにいたら危険かも?」と、真綾がももっちの手を取って言った。
ももっちは考えた。もしもの時のために、この偽警察手帳を武器にハッタリで押し通す。そのためのシナリオを頭で作成していた。
『カチャッ』と、扉の開く音がする。
デカイ男が顔を出した。
二人はお互いの手を握りピッタリと寄り合う。
男はオレンジ色のジュースの入ったグラスが乗ったお盆を手に、部屋に入ってきた。
テーブルの上にジュースを置くと、「どうぞ、お飲み下さい。後程ルキア様がこちらに来ます」と、言って去って行った。
そんな不安と恐怖が、ももっちを襲う。
さすがに、先程の状況を目の当たりにした真綾も動揺を隠せない。
「人……担がれてましたよね……」と、声を震わせて言う。
「ねえ、ほら見たでしょ!? 私達、どうなるんでしょ?」
ももっちの瞳に、徐々に涙が浮かぶ。
「もう……脱出しましょう。ここにいたら危険かも?」と、真綾がももっちの手を取って言った。
ももっちは考えた。もしもの時のために、この偽警察手帳を武器にハッタリで押し通す。そのためのシナリオを頭で作成していた。
『カチャッ』と、扉の開く音がする。
デカイ男が顔を出した。
二人はお互いの手を握りピッタリと寄り合う。
男はオレンジ色のジュースの入ったグラスが乗ったお盆を手に、部屋に入ってきた。
テーブルの上にジュースを置くと、「どうぞ、お飲み下さい。後程ルキア様がこちらに来ます」と、言って去って行った。