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BOXルーム

第5章 時間を戻してからの、話

「ゲスト? ちょっと待って下さい……勝手に決められても困ります。私にもスケジュールがあるんです。今日も本当は仕事が入ってるんです。事務所を通していただかないと私自身では……」


「大丈夫です。その仕事が、ここですから。また、後程詳しくご説明いたしますので、しばらくのお待ちを」


 ルキアはそれだけ言うと、部屋から出て行った。


「あ、ちょっと……」と、ももっちが呼び止めようとするが、執事のケンちゃんが邪魔で呼ぶに呼べない。


「いったいなんなんでしょう……危険なことは無いように思えるんですが……」と、真綾は言うが、ももっちはジュースを手に、ただ考え込む。


 なぜ、いつの間にここに来たのかが知りたい。


 自分はいったいどこで眠っていたのだろう?


 どうやって連れて来られたのだろう?


 なんのゲスト?


 てか、ここはどこなの?


 うつ向いて考えている間、いつの間にか真綾は呼び出され、部屋には自分一人。


「あれ? 真綾さん? え? いつの間に……」



 ももっちが、気がつくころには、いなかった。




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