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第5章 時間を戻してからの、話

 シェルター1に向かう途中、真綾はムエちゃんに話しかける。


「あの……ここで何が行われてるんですか?」


 ムエちゃんはヘラヘラと笑いながら、頭の中で、適当に単語を選び出していた。


「部屋に、拉致監禁、え……逃げ出す工夫の際に現れた……メニューの注文」


 真綾は立ち止まり表情を固くした。


「拉致監禁て……犯罪じゃない?」


「違うの。ゲームなの」


「なんか、よくわからない……」


 ムエちゃんのよくわからない返答で、真綾は一握りの不安と恐怖を残したままシェルター1まで足を進める。


 ももっちのいる部屋を通りすぎ、シェルター1に到着。


 階段を上がり天井の扉を押し開ける。


「なんでこんな造りにしてんのよ……」


 真綾は文句を言いながら部屋の中に入る。


 前のシェルター3と同じように、ここも床から出入りできるようだ。


 だが、ムエちゃんは、正面に見える壁をシャッターの様に押し上げて入ってきた。


「ここからも入るできます」


「嘘!! どんな仕組みになってんの?」



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