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BOXルーム

第5章 時間を戻してからの、話

 {トマトとチーズのリゾット}


 {スズキのパイ包み焼き}


 {上海蟹と香草パスタ}


 {子羊のステーキ赤ワインソース}


 {チーズフォンデュ}


 {鯛松葉蒸し}


 {フカヒレあんかけ天津飯}その他もろもろ……



「……」


 真綾は思った。


 なに……この、ホロ酔いのサラリーマンが何気に入った小料理屋で、店内に貼ったお品書きの価格がすべて『時価』で表され、目が泳いだ瞬間に酔いが覚めてしまうような感覚は……。


 てか、まかないだよね……。


 まかないのレベルを、はるかに越えている。


 さっき、ケンちゃんがオムライスを作って、ももっちさんのいる部屋に持っていったのを見ている。


 オムライス、オムライス……


{オムライス}〔終了しました〕



 ………。


{カツ盛り合わせ定食}


 これだっ!!


「カツ盛り合わせ定食で……」


 真綾は一番下に記されているそれをお願いした。



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