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第5章 時間を戻してからの、話

 そうなると話が早い。真綾はケンちゃんの元に行き「あの、すいません。ちょっと、あの男性の方と服を取ってきます」と、告げた。


 ケンちゃんは、たこ焼きを焼きながら振り向いた。


「あ、松さん、手が早いなぁ……もう誘ったんですか!?」


「なんでだ!! 俺はそんな軽くないよ!! このお姉さんが、今から行くサロンの事を知ってるって言うから、一緒に来てもらうんだよ!! いいから注文と、このお姉さんの食事作ってここに置いとけよ!!」


 松と呼ばれる男はそう言うと、真綾と厨房を出た。


 二人はサロンに向かって歩き出す。


「松さんでした? ここの社員さんなんですか?」


 真綾はチラチラと松の顔を見ながら聞いた。


「僕は社員と言うか……瑠樹亜コンツェルンが投資している放送局でDJやってるんですよ。その放送をお嬢様が気に入って下さって……」



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