BOXルーム
第5章 時間を戻してからの、話
「そうなんですか!?」
「ええ、でもDJのギャラ安いから、こうしてあの見掛け倒し用心棒執事と一緒にお手伝いしてるんです。お姉さんはなぜここに?」
「私は……気が付いたらここにいました。なんだか、よくわからないんだけど……」
聞けば、真綾は全身エステの準備に取り掛かろうとしている所から、記憶が無いと言う。
普通ならそこから記憶が飛んでへんな部屋に入れられてたら、慌てて錯乱しててもおかしくないシチュエーションなんだが、すっかりここのペースに流されていた。
二人はエステサロンと書かれた壁を見つけた。
ここも、階段を上がって天井を開けるのかと思えば、階段のすぐ上に立派なドアが立っていた。
「え!! こんなドアがあったの?」と、真綾は目を丸くした。
取手を握り、ドアを開けて、中に入る。
真綾にとっては、充分見覚えのある店内だった。
ドアの前には受付のカウンターが見える。店内、入り口付近に出た。
薄暗い照明が、明るく感じる。外はもう真っ暗だ。
ドアが閉まり後ろを振り向いた瞬間、真綾は「あっ!!」と、声を出した。
自分が入って来た所に大きな額縁の絵が飾られている。
「えぇ!? 知らなかった……これ、ドアになってたんだ……」
待ち合いの椅子の横に存在感を出す幅1.5メートル。高さ2メートルあまりの大きな額縁。大地で天使と神が戯れているような大きな絵だ。
「ええ、でもDJのギャラ安いから、こうしてあの見掛け倒し用心棒執事と一緒にお手伝いしてるんです。お姉さんはなぜここに?」
「私は……気が付いたらここにいました。なんだか、よくわからないんだけど……」
聞けば、真綾は全身エステの準備に取り掛かろうとしている所から、記憶が無いと言う。
普通ならそこから記憶が飛んでへんな部屋に入れられてたら、慌てて錯乱しててもおかしくないシチュエーションなんだが、すっかりここのペースに流されていた。
二人はエステサロンと書かれた壁を見つけた。
ここも、階段を上がって天井を開けるのかと思えば、階段のすぐ上に立派なドアが立っていた。
「え!! こんなドアがあったの?」と、真綾は目を丸くした。
取手を握り、ドアを開けて、中に入る。
真綾にとっては、充分見覚えのある店内だった。
ドアの前には受付のカウンターが見える。店内、入り口付近に出た。
薄暗い照明が、明るく感じる。外はもう真っ暗だ。
ドアが閉まり後ろを振り向いた瞬間、真綾は「あっ!!」と、声を出した。
自分が入って来た所に大きな額縁の絵が飾られている。
「えぇ!? 知らなかった……これ、ドアになってたんだ……」
待ち合いの椅子の横に存在感を出す幅1.5メートル。高さ2メートルあまりの大きな額縁。大地で天使と神が戯れているような大きな絵だ。