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BOXルーム

第5章 時間を戻してからの、話

 シェルター1に着いた松は、階段を上がり天井の扉を押し上げる。


 中に入り、衣服を床に置くと、おかもちからたこ焼きとサラダ、ドレッシングを出し、テーブルに置いた。


 だが、急に眠気が襲ってきた。


 だんだんと、目蓋が重くなってくる。


「あ……クソ眠い……」


 おかもちを階段に置き、床を閉める。


 ここにいて、シェルター1の手助けをしろと告げられたため、寝ていてはダメだと自らの顔をはたく。


 だが、我慢出来ないのか、テーブルにうつ伏せたまま寝かけてしまう。


「ダメだ……寝てはダメだ……」


 頭ではわかっていても眠気には勝てない。


 そして床に崩れる様に倒れ、そのまま眠ってしまった。



 ももっちは部屋を出て、見取り図を片手に何も履かずに廊下を徘徊していた。


「なんだろ……すごい造り……どこなのよここ?」


 ごちゃごちゃと記された見取り図には、東西南北上下左右の表記は無く、自分がどこにいるかもわからない。だが、何度となく厨房を横切っていた。


 ドアを閉めればみんな同じドアなため、やがては自分のいた場所もわからなくなってくる。


「私はいったいどこに行くのよ……さっきまで歩いてたあのデブはどこよ!?」


 なぜかケンちゃんに八つ当たるつもりだ。



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