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角川学園-School Days-

第9章 4年前の真相編~2人のその後~

「ッ…。」

僕は、スマホを手に持って通話ボタンを押す。

「もしもし…?」

『俺、研磨だ
てか、元気ないけどどうした?』

電話越しの研磨君の声を聞き、安心したのか涙が次々に溢れ出てくる。

「うっ、うぅぅっ、うぅっ…け、研磨君っ…。」

『おい、歩!?
何、泣いてんだよ!?』

「実は…。」

僕は、研磨君に真がカラジャンに居たことや、今さっきの出来事を全て話した。

『くッ、真の野郎ッ!!』

電話越しでも、真に対する研磨君の怒りが伝わってきた。

『歩、今すぐ部屋の鍵をロックして閉じ篭るんだ!」

「えっ…。」

『鍵をロックしたあと、ドアの前にいっぱい物を置いて塞げ!
時間稼ぎにはなる筈だ!』

「時間稼ぎって…。」

部屋に閉じ篭って時間稼ぎって、いったいどうするつもりんだろう…。

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