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角川学園-School Days-

第9章 4年前の真相編~2人のその後~

『今から、俺がそっちに行く!』

「えっ?」

『それまで、何とか時間稼ぎをしてくれ!』

「……うん、わかった」

僕が返事をすると、通話が切れた。

~現在~

◇日本橋アパート2階・210号室◇

「研磨君の指示通り、僕は部屋の鍵を閉めてバリケードを作って塞いだ」

「部屋の前まで来た真と、問答を繰り返す歩が時間稼ぎしてくれたおかげで俺は間に合った」

「家に着いた研磨君は、真の目に催眠スプレーを噴射して金的蹴りを食らわせたんだ」

~歩の回想・4年前~

◇日向家1階・玄関◇

良かった、間に合った。

階段から駆け下りると、研磨君の傍に寄った。

「歩、逃げるぞ!」

「うん!」

「ま、待てっ…。」

「「ッ!?」」

真が片目を押さえ、苦しみながら立ち上がった。

催眠スプレーが効いてるのか。

「歩は明日、歩の家族が帰って来るまで俺が預かるぞ」

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