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角川学園-School Days-

第10章 一泊移住編~初日の始まり~

橋本信彦(はしもとのぶひこ)君と、近藤夜(こんどうよる)君。

橋本君は男子混合のチア部に、近藤君は吹奏楽部に所属している。

「小野、危ない!!」

「え、うあッ」

「郁!!」

「郁君!!」

試合中のチームの、同じクラスメートの1人が叫ぶのと同時に、ボールが僕の額に目掛けてヒットする。

その拍子に後ろへ倒れかけるが、南君が支えてくれて助かった。

さらに、俊樹君が駆け寄って来た。

「郁、大丈夫か?」

「う、うん…。」

「郁、大丈夫か?」

別のクラスメートが、ボールを取りに来ながら心配してくれた。

「うん、少し頭痛と目眩がするけど何とか…。」

「少し、横になれば楽になると思う」

そう言い残し、試合中の外野に戻るクラスメート。

「郁、そこのベンチで横になれよ」

反対側の隣の空いてるベンチを、指差す俊樹君。

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