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角川学園-School Days-

第14章 恋のライバル編~悲痛のサプライズ~

何も、問題起こさなきゃ良いけど…。

「ねえ、あの人…。」

「前に、イベント参加券配布終了の時の…。」

「あぁ、あの時に騒いでた…。」

「えぇ、お願いだから問題起こさないでほしい…。」

僕だけじゃなく、他の人達も女性の事を覚えていて、問題起こさないか心配の様子だ。

僕も同じ心配をしていた。

すると、会場内を歩いている研磨さんと目が合う。

「……。」

研磨さんは、一瞬だけ女性の方を見て僕の方を再び見て、無言で頷く。

いざとなったら、俺が動くから安心しろって合図を受け取り、僕も研磨さんに頷き返す。

それから、開始時間10分前まで女性は、10数分毎に文句を垂れていた。

その度に、僕や周りの人達は怪訝な表情で、女性の方を見る。

「あと10分でイベントが始まります
今、少しお待ち下さい」

ステージ上で、アメニイトスタッフがマイクで、イベント参加者達にお知らせを言った。

そして、いよいよイベント開始の時間がやってくる。

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