テキストサイズ

角川学園-School Days-

第15章 恋のライバル編~夕陽の告白~

その後、僕はBLコーナーで新刊のBL本を数冊掴み、歩さんに挨拶してからレジへ向かった。

◇小野家2階・郁の部屋◇

「ふぅ…。」

その日の夜。

部屋の壁に、今日もらった有里君直筆サイン入りの奏太のポスターを貼った。

あれから家に帰ったあと、お母さんに随分と心配されたな。

「明日、俊樹君達にも心配されるだろうな…。」

そんな事を思いながら、寝る準備を始めた。

◇角川学園4階・1年B組◇

「小野、その包帯どうしたんだ?」

「いやぁ、ちょっといろいろあって…。」

「小野君、大丈夫?」

「うん、大丈夫だよ」

翌日、教室に入った途端に何人かのクラスメート達から、頭の包帯の事で心配される。

「郁、昨日の夜に研磨兄ちゃんから事情は聞いたよ」

自分の席に座ると、数多君が話しかけてきた。

「あぁ、うん…。」

「俺も、夕陽から昨日の夜に電話で事情を聞いたぞー」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ